ふゆこさんは当時手取り年収が約300万だったが、節約ができるようになってから気づいたのは、自分は年間150万円で十分楽しく暮らせた、だとすれば年間150万円は貯金できたはずだということだ。
「昔の私は、何かを選ぶことは、同時に何かを捨てていると気づけていませんでした。仕事帰りのコンビニのお菓子や欲しい服やコスメを買うなら、貯金はできないですよね。お金を自由に使うことを優先するなら、将来のための備えや金銭的な安心はとりあえず捨てなければいけません。当たり前のことですが、有り余る富を持っているような人以外は、使えるお金には限りがあります」
浪費メンタルに注意
そんな気づきがあって以来、限られたお金を適切に使い、貯めていくために、自分はどんな時に浪費してしまうのか、本当は何が欲しいのかを見つめなおすことに。
「お金の使い方は、その人のメンタルと連動しています。何かを欲しいと思い、買う、一連の意志決定をするときは、自身の性格や精神状態が反映されます。私自身、浪費や無駄遣いをする傾向にあるときは感情に流されていました。仕事のストレスや『アラサー女性はみんな美容にこれくらい使っているから』と自分の浪費を正当化する『浪費メンタル』になってしまっていました」
この「浪費メンタル時代」を振り返ってみると、世間体というか、自分で思い込んだ見栄のようなものに囚われていたという。世間の思う“20代女性”がやりそうなことをなぞるようにお金を使っていた。憧れとされているデパコスや、トレンドを意識した服やバッグを買ってみる。
でもこれらは自分の本当の意思で選んでいなかったから、結局は買っただけで活用できず、長く心を満たしてくれるものでもなかったという。
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