仕事依頼に「なぜやるのか?」とすぐ聞く人は損だ 「意味わからない」といつも言う人に足りない能力

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
コンサルタントには、共通パターンを探り、目的や意味、本質を考える「抽象化スキル」が必要となる(写真:jessie/PIXTA)

コンサルタントは何らかの指示をされたとき(依頼を受けた際もそうだ)、「そもそも」「もともと」といった言葉を使い、上位概念を探ろうとするクセがある。

例えばお客様から、

「新規事業を開発したいと思っているので、アイデアをもらえませんか?」

と依頼されたら、

(もともと、この会社は既存事業に力を入れていたはず。なぜ今になって新規事業を開発したいと言いはじめたのか?)

と、その目的や真意を探る。

また、上司から、

「この業界分析をしておいて」

と指示されたら、

(そもそも、なんでこの業界の分析をしなくちゃいけないのか?)

(業界分析する理由は何なのか? 部長の本音は何だろう?)

と推察する。このようなときに発揮される能力を、「抽象化スキル」と呼ぶ。

抽象化スキルがない人が抱える3つの問題

抽象化するクセがない人は、具体的な指示や依頼に対してストレートに反応する。

「何のために業界分析をするんですか?」と反射的に口にしてしまったり、

さらには、

「どうして業界分析なんてしなくちゃいけないんですか。意味がわかりません」

と直情的に反抗してしまったりするだろう。

誰だって説明のないまま仕事を依頼されたら、やる気は起こらないと思うし、依頼者が説明してくれたっていい。しかし、目的を丁寧に伝えて仕事を依頼する人は多くない。お客様も同様で、何が目的で頼んでいるか、本人がわかっていないこともある。

そんなときに、「意味がわからない」と反射的に答えるのではなく、抽象化スキルを身につけることで一目置かれる存在になるかもしれない。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事