仕事依頼に「なぜやるのか?」とすぐ聞く人は損だ 「意味わからない」といつも言う人に足りない能力

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

サッカーをやるようになってからは、ヨーロッパサッカーにはまり、クリスチアーノ・ロナウドの大ファンになった。リオネル・メッシよりも、攻撃的で強そうだからだろうか。

イーロン・マスクが好きなのも、荒々しくて強いイメージがあるからかもしれない。

このように抽象化スキルがあると、一見異なるように見える物事からも、共通のパターンを見つけ出すことができる。

「意味がわからん」

「理由を教えてほしい」

と思う前に、仕事の依頼を受けた際、意識してトレーニングしてみよう。

抽象化スキルを上げる3つのステップ

抽象化スキルを上げるために必要なステップは3つだ。

1、その人の立場に立つこと
2、背景情報を集めること
3、推察すること

まず第一に、相手の視点で物事を見ることからはじめよう。客観的視点が欠けていたら抽象化しようがない。

自分を捨て、相手の世界観を想像してみることだ。過去の経歴、親しい人、大切にしている価値観、愛読書、尊敬している人……。こういった情報を日ごろから集めておく。

背景情報はドンドン古くなるので、つねにアップデートすることも心がけよう。新旧の情報を集め、多面的に推察すれば、見えてくるものはあるはずだ。

・部長は2年ほど前まで、周りから出世頭と言われていた
・今年本部長になると思っていたが、そうなっていない
・最近そのような噂をめっきり聞かなくなった
・他部署の若い課長と交流しているようだ
・今年からSNSでの情報発信に挑戦していると聞いた

このような背景情報を加味したうえで、

「この業界分析をしておいて」

と依頼された仕事を見つめ直してみる。

「なんで私がこの分析をやらなくちゃいけないんだ? 意味がわからない」

と感情的になるのではなく、

「また分析作業を依頼された。最近、業界分析を依頼されることが多い」

「先日の会議では新商品の企画について話題にしていたようだ」

まるで探偵のように、相手の真意を理解しようとするのだ。周囲の噂、本人の言動、依頼内容などから、どんな共通項が見出せるのか? 抽象化するのである。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事