課長:悪いんだけど、来週月曜日までにこの資料の作成をお願いできないかな。
A:え?(私も今週中までの仕事がかなりあって、忙しいんだけど……。いや、こういうのがよくないんだから、きちんと言おう)
(※自分が「断れない人」だと思われている可能性に気づこう)
課長:ほかに頼める人がいないんだよ。
A:わかりました。今日木曜日ですが、残業すればなんとかなるかもしれません。ただ、部長からは、残業を減らしてほしいと言われていましたから、そこのフォローはお願いしますね。
(※残業をすることで問題になる可能性を先に指摘しておく)
課長:そこは部長に言っておくから。
A:でしたら部長をCCに入れる形で、メールで依頼事項をあらためて私に送ってくださいませんか? もしくは依頼された内容の確認もしたいので、私から部長をCCに入れて課長宛てにメールをしますので、それに返信してください。
(※第三者がわかるようメールで残す。また、部長に情報を共有することで裏切ってはいけない相手だと思わせる)
自分の我慢の許容量を知っておこう
【相手優先タイプ】の人は、相手の言われるままにいろいろと押しつけられる可能性があります。もっと主張すべきだと思うんですけど、「自分は平和主義者で、波風を立てるのが嫌いなんです」と考える人もいますよね。
だったら、それはそれでいいと思います。
ただし、自分の我慢の許容量をちゃんと理解しておいたほうがよいでしょう。それができずに急に爆発しては、平和主義でもなんでもなくなりますからね。
たとえば、「1日1時間ずつ自分が残業すれば、このプロジェクトはうまくいくよね」と思って引き受け、それでなんとか回っているうちはいいです。でも、「1日2時間」と言われて、それが我慢の許容量を超えるなら、「それは無理です」と提案された段階で断るべきなんです。
なお、どれぐらいだったら引き受けるかというのは、自分の許容量次第です。
「2週間なら毎日3時間残業でも全然いけます」という見積もりがあるなら受ければいいし、「2週間は大丈夫だけど3週間となるとわからない」ということなら、「2週間だけならなんとかやります。残りの1週間はほかの人に頼んでください」などと、部分的に断るのがいいと思います。
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