ひろゆき「他人につけ込まれる人に足りないこと」 「相手と対等」「貸し借りは当然」と考えるのがNG

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【相手優先タイプ】の人にありがちな「相手の話ばかり聞いて振り回されやすい」という状況も、同じことだと思います。

第三者を常に入れる

「この人を裏切ったら損する」と思わせるために、自分自身が強くなる必要はありません。

「裏切られたら偉い人に告げ口するぞ」という雰囲気を匂わせるとか、相手と1対1で交渉しない方法も考えられます。

会社でも友達付き合いでも、1対1だと「言った言わない論争」になりがちです。

でも「じゃあ、わかったよ、これ貸しね」というやりとりを、ほかの誰かが聞いていたら、相手も「守らなければならない」と意識するようになります。第三者が聞いている状況で約束を守らなかったら、「こいつは約束を守らない奴なんだな」という悪評が広まりますからね。会社の場合は、偉い人に同席してもらえれば、抑止力になるかもしれません。

約束や交渉の場に第三者を介在させるのは、結構重要ではないかなと思います。

なお、メールやグループチャットの場合は、たとえば上司(上司が理不尽なら、その上の上司)をCCの宛先に加えて送ったり、それが難しければ、同じ仕事にかかわっているほかのメンバーに共有する。

友達同士の場合は、「じゃあ○月○日にっていうことで決定だから、よろしくね」みたいな感じで、ほかの友人にもやりとりを流しておく。言質を取ったという形ではなく、情報共有みたいな感じで流しておけば、そこまでカドが立つこともありません。

また、こういう相手に対しては、基本的に電話では交渉しないこと。特に「言った言わない」の争いになった際に、どちらが正しいのか第三者から見てもわからなくなります。そのためにも、テキストで残すほうがよいと思います。

具体例をビフォーアフターで考えてみましょう。

<Before:ここがダメ>
(『ひろゆきさん、そこまで強く出られない自分に負けない話し方を教えてください』より)

課長:悪いんだけど、来週月曜日までにこの資料の作成をお願いできないかな。

A:え?(私も今週中までの仕事がかなりあって、忙しいんだけど……。でも課長も大変なのかな)

(※この時点で自分の許容量を見積もっておこう)

課長:ほかに頼める人がいないんだよ。

A:(自分しか頼れる人がいないのか。じゃあ、ここは頑張ろう)……わかりました。今日木曜日ですが、残業すればなんとかなるかもしれません。

(※簡単に受けていいのか? 残業が増えることでのマイナスはない?)

・・・残業してなんとか出す。1カ月後

課長:Aさん、今月残業多いんだけど、どうしたの? もっと効率的にやってくれる? それにこの間の資料も、もうちょっと完成度を高めないと……。

A:えー!?(課長から頼まれた仕事を無理にやった結果なんだけど……)

次ページでは、どうやり取りすればいい?
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