あのJR東海が自ら始める、「新幹線通勤」の快適度 さらば単身赴任!東京から新大阪まで通勤圏に

拡大
縮小

一方、過去にはJR東海にも負けないくらい、これまで新幹線通勤を導入する企業は少しずつ増えていた。

例えば、ヤフー(現LINEヤフー)のほか、メルカリやZOZO、NTTをはじめ、主要IT企業の一部が開始。働き方や居住地に自由度が増すことで、従業員の福利厚生の充実を図ろうとしてきた。

ヤフーはコロナ禍以前の2016年から、通勤時間が往復2時間以上かかる従業員を対象に、新幹線通勤を認めている。交通費の上限は月額15万円だ。

「日本全国どこでも居住」がありになった

同社は2014年、「どこでもオフィス」という人事制度を取り入れ、リモートワークをいち早く採用していた。ただ毎月の回数制限(5回以内)が決められており、新幹線通勤のケースでは、最低でも月15日以上(月20日出勤のうち)の出社が必要なため、当時は利用者が少なかったと思われる。

潮目が変わったのは2020年。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、回数制限をなくし、フルリモートワークに踏み切った。その後、従業員の約9割がリモートワークに従事することになり、業務にも影響がなかったとして、2022年4月にどこでもオフィスの制度を拡充したのである。

次ページ他社は交通費の上限月15万円が多い
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT