そして13時32分。岩手県の北上駅に到着。そこから再びタクシーに乗り継ぎ、20分ほどで施設に到着した。
施設で暮らし始めた後の様子は
出迎えた松本恵子さんはこう語る。
「ずっと自宅のある相模原に帰りたいって言っていたのですが、こちらまでの旅が快適だったらしく、到着当日はすごくご機嫌でした。弟である私の父とも久しぶりに会えて、それも心強かったのだろうと思います」
今年100歳を迎えた多江さんは、その後リハビリにも励み、現在では平行棒につかまって歩けるほどに回復しているという。
「今でも時々相模原のことを口にしますが、近くに住んでいる分、私や父がちょくちょくお見舞いに行けるようになり、叔母も今の施設を気に入ってくれているようです」(松本さん)
多江さんのように、身寄りの少ない高齢者は今後もっと増えるだろう。病院から介護施設への搬送など、ツアーナースの活躍の場も、同時に増えてくるはずだ。
旅の安心を担うナースたちの姿をこれからも追っていきたい。(編集:國友公司)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら