座りっぱなしに注意!「床ずれ」は誰にでも起こる 初期症状は、痛みをともなう皮膚の赤みや腫れ

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褥瘡は、長時間同じ姿勢をとることで、皮膚が圧迫されれば誰にでも起こるものです(写真:とりがらし/PIXTA)

近年、医療や介護の現場で、褥瘡(じょくそう)の予防が重要視されています。褥瘡は、一般的には「床ずれ」とも言われ、その名のとおりベッドや布団の上で1日中寝たきりの生活をしているような高齢者にできるもの、というイメージがまず浮かぶかもしれません。

しかし褥瘡は、長時間同じ姿勢をとることで、皮膚が圧迫されれば誰にでも起こるものです。身の回りのことが自分でできるような方が、何となく背中や腰が痛いけれど歳のせいだと放置していたら褥瘡が進んでしまっていたケースもあります。

今回は、高齢者のひとり暮らしや、自宅での介護が増えている今、ご自身の日常的な皮膚のケアのために、また家族の健康トラブルにいち早く気がつくために、褥瘡を見つけるポイントやその予防・治療についてお伝えしたいと思います。

褥瘡ができやすい人の特徴は?

褥瘡は、自分の体重で圧迫されている場所の血流が悪くなることが原因で起こります。圧迫されやすい部分は骨が突き出ている場所、すなわち体の表面を触ったときに、皮膚の下に硬い骨を感じる場所です。例えば仰向けなら後頭部、肩甲骨、仙骨部(おしりの中央で骨が出ているところ)、かかとにできやすく、横向きなら肩や肘、太ももの付け根、くるぶしにできやすいと言えます。

褥瘡ができやすい方の特徴は大きく2つに分けられ、1つは運動機能が落ちている方です。本来であれば、同じ姿勢をとり続けていると身体は痛みやしびれを覚えるため、寝ているときに無意識に寝返りを打ったり、座っているときに居住まいを直したりしています。

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