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キャリア・教育 #リーダーの気くばり

「怒りを相手にぶつける」人が見えていない大問題 「忘れたふりをする」のも大事な気くばりの1つ

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  • 柴田 励司 株式会社IndigoBlue代表取締役
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ただし、本当に成長してもらいたいと思っている部下に対しては違います。怒りをぶつけてもいいでしょう。全身全霊で怒ってもいいです。

ただ、それ以上に愛情も注ぎましょう。愛情なき怒りは相手を委縮させるか、逃避させるか、恨みを買うか、いずれかになります。

お店や取引先に対しても愛情を注げるのなら、怒りをぶつけてもいいと思います。

余計なひと言を言わない

そのひと言は、自分の気が済むためではないか、と自問せよとよく言っています。

上司としてメンバーの行動を正したい。その想いから注意をするわけですが、余計なひと言を言ってしまいがちです。正すべきことを伝えるだけでいいのですが、つい否定的な感情を吐き出してしまうものです。しかも話の最後に。

たとえば、「……、結局、変わらないな」。

「……、どうせわからないだろうけど」。

「……、いつもそうだよな」。

上司から正されると誰でも反省します。腑に落ちない指摘をされたとして、なんでそう言われるんだろうと、やはり自分の行動を振り返ります。誰でも会話中に自省しています。

ただ、最後のこの手の否定的な感情を落とされると、誰でもその言葉に対する否定的な感情がわっと湧き出します。そうなると「正すべきこと」はどこかにいってしまいます。

自分の感情をぶつけたいのか、行動を正してほしいのか。明らかに後者のはずですが、自分の余計なひと言がそれを台なしにします。

感情をぶつけてはダメと言っているわけではありません。その逆です。感情のないメッセージは伝わりません。メッセージを否定するような感情の吐露はやめよう、ということです。

気持ちを伝えたいとき、そんなときには言葉に頼らないほうがいいです。表情、声のトーン、身振り、ボディタッチなどから伝わります。ただ、オンラインだと黙って肩をポン、ができません。そういう意味でも腹を割って話すときは、やっぱりリアルでやるのがいいと思います。

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