虐待が原因で別居、今後やるべきことは? もう会わないほうが子供達のためでしょうか

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私の知人の淑子さん(仮名)は、可愛い女の子3人を設け、幸せに暮らしていました。あるとき夫に愛人がいることを知り、しかも身ごもっているというのです。夫も姑も男の子を切望し、女の子ばかりを産んだ淑子さんに、「男の子を産めなかったのだから、仕方ないだろう」と居直ったそうです。そして淑子さんもまもなく身ごもりました。今度こそ男の子を産みたい一心だったそうです。この淑子さんの妊娠は、身ごもる前から嫉妬と意地と悔しさなどが入り混じったものでした。

さて愛人は男の子を産み、そのあと淑子さんには女の子が生まれました。それでも結婚できないと知った愛人と、淑子さんの夫とその母親の総意で、なんと、その男の子は淑子さんに押し付けられたのです。

淑子さんがその男の子(長男となる)と4番目の娘を可愛がれず、虐待したのはいうまでもありません。公然と「憎くてしょうがない」が彼女の口癖でした。淑子さんの両親や近所の人たちは、「子供に罪はない。この子たちを可愛がれば、それは全部自分に返ってくるから、せめていじめるな」と説得しましたが、彼女は聞き入れませんでした。上3人の娘たちは色白で聡明で、全員一流大学を卒業して教員になりましたが、4番目と男の子は事情が大きく異なります(胎教も影響するのでしょうか)。淑子さんは学費がないといって、この二人を大学にも行かせませんでした。

現在淑子さんの上3人の娘夫婦は遠方に住み、姑と夫亡きあと、ひとり住まいの淑子さん宅の近所に、この“長男”夫婦と4番目の娘の夫婦が住みます。この4番目の娘は日に何度も母親宅に来ては、なぜ自分を虐待したのかと、母親に物を投げたり暴力を振るい、自分の子にも暴力を振るうそうです(長男夫婦は寄り付きません)。被虐待経験は、自分の子へ連鎖する場合が少なくないそうですよ。

自分が変わって、お互い許し、許される関係に

最後にお節介ですが、例えば家庭のトラブルにも困難のランクが5段階あるとします。ランク5の困難にも前向きに努力し解決していく人や、ランク1にも絶対耐えられないと絶望する人それぞれです。ただ解決しようとする人に共通するのは、自分自身を変える努力をするかどうかだと思います。

その人の性格や人格、生い立ちが違うからだと思うのですが、そして貴女たちの不和の原因が分からないのに私がこのように言及するのもはばかられますが、貴女も変われるべきところは変わって、お互いに許し許されながら、ご家族にとっていちばんよい着地点が見つかりますよう、お祈りしています。

麻衣ちゃんたちと一緒に住める日に時間がかかっても、せめて麻衣ちゃんが安心して貴女と会えるようになる日が早くきますよう、専門家の助言を仰いでくださいね。

※ ミセス・パンプキンさんへの相談はこちら

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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