2浪大学合格後も「教員試験で2浪」彼が貫いた志 幼馴染がきっかけで障害児教育に興味を抱く

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大学受験2浪、教員採用試験2浪を経て、教員になれたYさん。

浪人してよかったことを聞くと、「満足のいく学歴が得られた」、頑張れた理由については「マイペースでいいと思えたから」と語ってくれました。

「僕は最初から2カ年計画でのんびりやろうと思う人間なんです。すごく追い込んでやるのも大事ですが、1回目は様子見でいいと思うことで、自分のペースで着実に積み上げることができたのかなと思います。社会に出るとわかりやすく学歴は評価される指標なので、自分で納得のいく結果が得られるまで頑張れてよかったなと思います。時間がかかっても成功体験を積んでいくことによって、ビジョンがあれば必ず成功するという確証が得られました

公認心理師の資格取得で1浪

Yさんは9年間の小学校教員生活を経て、教育系の企業を立ち上げました。起業に必要だった公認心理師の資格を取得するためにさらに1浪し、合計5浪の人生を送ってきたYさん。

浪人して起業する決意ができたのも、「浪人を通してポジティブな気持ちで生きていくことができるようになった」と語る心境の変化と、小学校時代の特別支援学級の担任をした経験から抱いた問題意識が大きいそうです。

「特別支援学級での日々は、暴れる子もいるし、友達に怪我をさせる子もいるし、ものすごく大変でした。そんな彼らを見ているうちに、小学生に上がる前のもう少し早い段階で療育をする必要があると思ったんです。

そこで起業して児童発達支援所を立ち上げようと思い、2~6歳のお子さんを預かって、応用行動分析による早期療育を行うようになりました。そうすると、お子さんの行動が目覚ましく変わるんです。

起業を決断し、浪人をする前は安定した仕事を捨てることに反対の声もあり悩んでいたのですが、保護者の方によく感謝していただけるようになって、この仕事をやっていてよかったなと思えました。それも、今まで学んできたことや、やってきたことがあるおかげだと思います。人生につながりを持たせて生きてきて今があるので、これからも多くのお子さんのお役に立てるように頑張りたいと思います」

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