「たまたまこの年に志願者が集中してしまったんです。みんな前の年の結果を見て、受かりやすいと思って受けたのだと思います。まさに自分もそのケースでした。その結果、前期試験の倍率が16倍、後期試験はもっと倍率が上がってしまって……結局前期も後期も落ちてしまいました」
一般受験で明治学院大学や文教大学を受けるも、受からなかった彼は唯一合格した日東駒専(日本、東洋、駒澤、専修の各大学)の社会学部に進学するか迷いましたが、納得できなかったために2浪を決断しました。
失意の中で2浪を決断したYさん。その理由として、「国公立大学に行きたかったこと、受かった学部が教育学部ではなかったこと」が大きかったそうです。
1浪の友人たちは合格、やる気を失った
こうして2浪目も同じく群馬英数学舘で浪人を決意したYさん。しかし、この年はモチベーションの維持にとても苦労したそうです。
「勉強に飽きてしまったんです。だから受験科目を変えたり、県庁や図書館など、勉強する場所を変えたりしてやっていました。1浪の友達はみんな受かって大学に入っていたので、予備校に行く気力も無くなって、前年と比べて予備校の授業にも出なくなってしまいました。大学生になってもいないのに、友達の大学に遊びに行って、大学生みたいな生活を送ってしまっていた1年でした」
「変なプライドが邪魔をしていた1年だった」と語るように、この年は勉強時間が1日2~3時間程度まで減り、成績も伸び悩んだそうです。
それでもセンター試験では前年と変わらない69%を記録したため、この年こそはとかつての志望校であった群馬大学教育学部を受験しました。
「去年と志望校が変わったのは、山形まで受けに行く気力がなくなったからです。受験したコースも、とにかく安全に入って小学校の免許を取りたかったので、障害児教育専攻ではなく、A判定だった家政専攻を受験しました。でも結局、この年も群馬大学に前期試験・後期試験ともに合格をもらえなくて……病みましたね。もうこれ以上浪人はできないから、滑り止めで受けてなんとか受かった東北福祉大学に進学しようと思いました」
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