そこで登場するのが添加物です。
「化学調味料(うま味調味料)」「甘味料」「酸味料」「増粘多糖類」「カラメル色素」などさまざまな添加物でしょうゆっぽい味と色、香りを出していくのです。日持ちも悪いから保存料も使われます。
「アミノ酸しょうゆ」に潜む「クロロプロパノール類」問題
「アミノ酸しょうゆ」については『食品の裏側』にも詳しく書いているので、気になる人は参照してみてください。
さらにそれだけではない、「アミノ酸しょうゆ」には「もっと大きな問題」が潜んでいるのです。それが「クロロプロパノール類」問題です。
「クロロプロパノール類」とは脱脂大豆を塩酸分解するときに発生する有害物質です。
「クロロプロパノール類」という名前が示すように、主に2つの物質があるのですが、「発がん性」が疑われる物質もあります。
日本では基準値が設けられていないのですが、諸外国では基準値を設定して規制しているところもあります。なかでも一番厳しいのがEUです。
この「クロロプロパノール類」問題のために、「脱脂大豆」を使った日本製のしょうゆがEUに輸出できず、帰って来たということがありました。
国も「クロロプロパノール類」の有害性を認識していないわけではありません。農水省が下記HPなどで「クロロプロパノール」の実態を報告しています。
*食品中の3-MCPD及び1,3-DCPの含有実態:農林水産省 (maff.go.jp)
*食品中のクロロプロパノール類及びその関連物質の低減に関する国
これによると、かつては「クロロプロパノール」の濃度の高いものもあったが、近年は技術の向上により低減してきているとのことなのですが、そうであればなおさら基準値を作ってほしいと思います。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら