「安い本醸造のしょうゆ」には、もうひとつ「別の問題」もあります。
「伝統的な長期熟成の本醸造しょうゆ」であれば添加物は使われていないと述べましたが、「本醸造」であっても添加物が使われている場合があります。
下の一覧を見てください。ある刺身しょうゆの原材料です。
材料名:脱脂加工大豆(遺伝子組換えでない)、小麦、食塩、砂糖混合ぶどう糖果糖液糖、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、甘味料(サッカリンNa、甘草、ステビア)、増粘剤(キサンタン)、保存料(パラオキシ安息香酸)
*メーカーによって違いがあります
「調味料(アミノ酸等)」「カラメル色素」「甘味料」「増粘剤」「保存料」などの添加物など、かなりの添加物が使われています。これでも「本醸造」と名乗っていいのです。
実は、これは私の地元・九州独特の甘いしょうゆです。九州では刺身や寿司にはこの甘いしょうゆをつけるのが定番となっているのです。
九州に旅行に来た人に「九州は魚が感動的においしいのに、なんでこんな甘いしょうゆを使うのか」と不満を漏らされることがあります。筋金入りの九州人の私自身も、この添加物入りの甘いしょうゆは苦手です。
「しょうゆ」こそ「和食の要」
「ずいぶんしょうゆについて熱弁しているな」と思われるかもしれませんが、前述のように、しょうゆこそ「和食の要」です。
新刊『安部ごはん2』でも、もちろんしょうゆ、「かえし」は「不可欠の存在」です。でも、しょうゆは本当に「いろいろ」なのです。
『安部ごはん2』では前作の『安部ごはん』をさらにパワーアップさせて、新種の「魔法の調味料」「奇跡の無添加スープの素」を含めて、秘伝のレシピを公開しています。
無添加ラーメン、無添加スパゲッティ、絶品おつまみ、ご当地グルメなど楽しいメニューもいろいろ紹介しています。
また後編の記事「平気で「安い醤油」買う人の超残念な盲点【後編】」で詳しく述べますが、150ccのぬるま湯に、大さじ1(15cc)のしょうゆを薄めて、テイスティングしてみてください。10倍に薄めると、「しょうゆの味の違い」がよくわかります。
レシピを生かしておいしい料理を食べるために、ぜひみなさんには「しょうゆを見抜く知識」を持ってほしいと願っています。
*この記事のつづき:平気で「安い醤油」買う人の超残念な盲点【後編】
*この記事のつづき:日本人が知らない「激安醤油」の超ヤバすぎる裏側
*この記事のつづき:日本人が知らない「薄口醤油」の超残念すぎる裏側
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