「搾りかすの脱脂加工大豆」で作ったしょうゆというと、なんだか「残念な味」を想像してしまうかもしれません。
たしかに、一部の研究者などは「うま味はたんぱく質にある。たんぱく質が凝縮されている脱脂加工大豆のほうが、うま味が強く、おいしいしょうゆができる」と主張する人もいます。
しかし、私に言わせれば「油」もおいしさです。
やっぱり「『丸大豆』で作られた『伝統的なしょうゆ』」と「『脱脂加工大豆』で作られたしょうゆ」は、おいしさも香りも全然違います。
しょうゆは「料理に使い、薄まったとき」こそ真価が出る
それが証拠に、最近よく売られている密封タイプの「脱脂加工大豆」使用の「卓上しょうゆ」をチェックしてみてください。飲食店でもよく置いてあります。
あれは「なぜ卓上に特化しているか」というと、「かけじょうゆ」や「つけじょうゆ」にはよくても「料理」には向かないからです。
私見にもなってしまうのですが、あのしょうゆを料理に使ってもおいしくないのです。
しょうゆは「料理に使って、薄まったとき」にこそ、真価が出ます。
「『脱脂加工大豆』で作られたしょうゆ」は「うま味」がないから、料理に使うと一瞬で違いがわかります。
「脱脂加工大豆」については次回以降の記事でも述べますが、『食品の裏側』でも解説しているので興味のある方は、ご一読いただければと思います。
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