「若者の野球離れ」止めるライオンズの地道な活動 地域密着で長期的にファンを作っていく

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「いろいろ事業をしていますが、自分たちがやっていることの効果が今一つ見えないことが課題でした。そこでスタッフを揃えて、アンケートの集計や分析をしたところ、子どもたちがスポーツを始める時期がだんだん早くなっていることがわかりました。

小学1年生でスポーツを始めている子供が多くなっています。他のスポーツでも低年齢の子供にアプローチしており、より早い時期からの『青田買い』みたいになっていると感じています。

早い時期から子供が特定のスポーツスクールなどに通い始めると、専門色が強くなりすぎて、他の子供が途中から入会するのが難しくなってくるという問題がありますね。

一方で、野球では中学から始める子供も2割くらいいる。そういう二極化が進んでいるということがわかりました。それを考慮したうえで、事業を進めていく必要があります」

まずは野球競技者の増加に貢献する

昨年、西武ライオンズは埼玉県内の大学、高校、社会人、独立リーグ球団などとともに「埼玉県野球協議会」を設立した。野球競技者人口の減少に歯止めをかけるべく、埼玉県を拠点とする団体が互いに協力し合い、野球人口の増加に貢献するという協議会の目的は、L-FRIENDSの取り組みと合致している。

地域と連携しつつ、野球競技者の増加に貢献することによって将来のライオンズファンを増やす取り組みを推進しているのだ。

「L-FRIENDS」とならぶもう1つの事業であるアカデミー事業には、2つの目的があるという。

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