頭のいい人が「夜の勉強を避ける」合理的な理由 スキマ時間でムダなく集中学習するために
第三のメリットは、ルーティンを崩されるケースが少ないことです。
早朝は夜勤のある会社や24時間営業の店舗を除いて、多くの人が仕事をしていません。日中が業務時間である会社に勤めていれば、海外部門への対応など例外的なケースを除いて、仕事に時間を割くことはとても少ないでしょう。また、魅力的なコンテンツの配信も少ないため、勉強の邪魔になる誘惑もありません。
そのため、一度早起きして勉強するルーティンを確立できれば、夜に比べて定期的な習慣をつくりやすいはずです。
このような理由から、仕事と勉強を両立し、独学で勉強する社会人受験生にとっては、朝中心の勉強が効率的だと思います。
朝1時間の勉強で、宅建取得
個人的にも、早起きしての勉強で成功した経験があります。
2016年、私は、いつか使うかもしれないと考えて、宅地建物取引(宅建)の試験を受験することにしました。当時は独立開業した直後で、朝から晩まで休む暇がなかったため、勉強時間は朝6時から7時までの1時間に限定しました。開業前の準備で時間が取れず、試験1カ月前にようやく試験勉強を開始する状況でした。
試験範囲は民法や不動産に関する法律など、おおむね学習経験のある分野が多かったものの、忘れていた論点もあり、短い準備期間で対応することは大変でした。できる範囲は限られるため、対策は過去10年ほどの過去問のみとし、それだけを毎日繰り返しました。とても忙しかったものの、定期的に勉強するリズムをつくることができ、合格点ぎりぎりでなんとか合格しました。
現在、新たな事業として、宅建業を開業する準備を進めています。いつ使うか未定だった免許ですが、取得しておいてよかったと思います。
このように、メリットの多い早起きと朝勉強ですが、体質的に朝が苦手な人も多いかもしれません。私も若いころは早起きが苦手で、大学時代は10時半からの授業に出席することができず、ドイツ語の単位を5年連続で落としていました。
振り返ると主な原因は、
② 朝寒くて布団から出られない
の2点だったように思います。
単位を取るために大学へ行かなければならないことは理解していましたが、眠気と温かい布団の誘惑に勝てず、2回留年しました。
社会人になってからは、夜は決まった時間に寝るようにし、眠い朝は体を温めるために白湯やお茶を飲むようにしています。また、目覚ましを最低3つかけて強制的に目を覚ますようにしたところ、遅刻することはほぼなくなりました。
私と同じ理由で遅刻しがちな人は、試してみてください。
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