冷凍ラーメンと一口にいってもその形態はさまざま。大まかには以下の4タイプに分かれます。調理方法や特徴が異なるので、選ぶ際に参考にしてみてください。
①一体型(左上):スープ、麺、具材が一緒になったタイプ。スープはストレートタイプで水を足さず、調理は鍋に入れて加熱するだけと1工程で済む。麺がのびにくいよう、スープ、麺、具材を、3層構造にして凍らせてあるのがポイント。保管にスペースが必要で、価格は少し高め。
②具付き麺+濃縮スープ(右上):具付き麺は電子レンジ加熱、スープは液体濃縮スープをお湯で溶かすタイプ。調理に少し手間はかかるが比較的簡単。濃縮スープはストレートに比べてやや味のレベルは落ちるものの、近年はそのレベルも上がっている。価格は手ごろな価格のものが多く、具なしのシンプルなものもある。
③トレー入り(左下):ここ最近、主にコンビニで登場したタイプ。トレーにスープ、麺、具材が入っていて、電子レンジだけの調理で、器も要らず洗い物も不要のため手軽に食べられる。非常に簡便だが、製造やトレーにコストがかなりかかるので、内容量は少なめにして売価を抑えていることが多い(電子レンジでの加熱時間も長くなりすぎるので、その意味でも量は少ない傾向にある)。
④生麺、具材、スープ、すべてバラバラ(右下):お取り寄せ商品に多いタイプで、生麺、スープ、具材が全部バラバラになっている。麺は生麺のため沸騰したお湯でゆでる、ストレートスープは別の鍋で袋ごとボイル、具材も加熱または冷蔵庫解凍が必要な場合もあり、調理は非常に手間がかかる。ただし、味は最もラーメン店の再現度が高く、クオリティがほぼ同じ商品もある。値段は高めで1食1000円近くするものが主流。
進化が止まらない!冷凍ラーメン
先述のように、大手冷凍食品メーカーが2023年秋冬向け新商品として発売した商品の中で、冷凍ラーメンは注目カテゴリーです。新商品の傾向は有名店とのコラボや、まだ全国的には認知度の低い知られざるご当地ラーメンなどが揃い、既存品との差別化をはかるなど各メーカーの工夫がうかがえます。筆者注目の商品を紹介しましょう。
・マルハニチロの魚介系ラーメンの有名店コラボ
昨シーズンに続く有名店コラボ第2弾。東京の「麺魚」とコラボした「麺魚 鯛だしらーめん」です。同店で人気の「真鯛らーめん」を再現し、鯛の旨みをぎゅっと凝縮した存在感のある特製スープ、全粒粉入り自家製麺にこだわり、アクセントに炙った白身魚をトッピングするのが特徴。同社が強みを持つ水産物でのコラボで、非常に完成度が高くなっています。
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