そこで怖気づくことはまったくない。会場の誰もが、あなたと同じく、一人の人間であることには変わりないのだ。
そうして会場で見た景色や人たちを前に、「自分にもできるのではないか。後天的に努力し、挑戦した結果がスタートアップなのであれば、自分も目指したい」と思えれば、まずは第一関門はクリアといえる。
カンファレンスの参加者ではなくサポーターとして関わることをすすめるのは、一般的には経営者・投資家向けに想定されている会も多く、一般社員では参加することができないものもあるからだ。
「自分の価値観を揺さぶる人」と出会える機会を持つことは、とても重要なことだ。
心から「すごい」と思える人は、必ずしも今、成功を収めている起業家ばかりではない。今はまだ時価総額が小さくとも、社会に価値のあることをやり続けている起業家など、その挑戦の姿に影響を受けることは少なくない。
僕自身も挑戦して大変さがわかるからこそ、一人の経営者として社員を率いることの難しさ、そしてそれだけの現実を引き受ける強さを知ることもできる。
「同じ人間なのに、何が差を生んだのか」
また、僕はそういう人に会えば会うほど「まったく違う人間がやっているわけではなく、目の前にいるのも同じ人間だ。自分と同じ人間なのに、何が差を生んだのか」と考え始める。
これも大事な思考サイクルの出発点となる。同じような年齢や背格好、あるいは境遇にあったにもかかわらず、どういった差が、なぜ生まれたのかを見つめざるを得なくなる。
もし、つてをたどって、スタートアップ業界の人とつながることができるのであれば、それもいい。ただなかなか環境として難しいだろう。
それゆえに、みずから参加できるカンファレンスのサポーターなどを通じて、スタートアップのエコシステムをつくろうとするビルダーのような役割の人たちと会話をしていったほうが、より良い選択になる可能性があるはずだ。
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