家族が大反対!「スタートアップ転職」説得のコツ 5年タームでシナリオを描いて家族と「交渉」

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4
拡大
縮小
家族とスタートアップへの転職について話し合う男性
スタートアップへの転職について、家族から理解を得るためにはどうしたら良いのでしょうか?(写真:metamorworks / PIXTA)
スタートアップへのキャリアチェンジを考えたとき、スタートアップに良いイメージを持たない人から理解を得られないケースがあります。
特に家族から反対にあったとき、どのようにすれば賛同してもらえるでしょうか。
成長産業支援事業を推進するフォースタートアップス代表・志水雄一郎氏の著書『スタートアップで働く』から一部を抜粋・編集し、スタートアップ転職における家族の説得について具体的に考えてみます。

“家庭版”損益計算書と貸借対照表を作成

あなたが自身のキャリアを自分だけで決められるのであれば、すぐにでもスタートアップへの転職に向けて行動を始めていくことをすすめたい。

一方で、すでに所帯を持っているなど、転職に対して超えなくてはならない理由がある場合の、僕なりの考え方を伝えよう。

代表的なところでは、「スタートアップ転職を決意した後の、家族の説得方法」である。特に、安定を感じやすい大企業からスタートアップへ転職する場合に、家族からの反対を受けるケースはよくある。

僕がすすめているのは、3年から5年の家庭P/L(損益計算書)と家庭B/S(貸借対照表)を作成してみることだ。できれば家庭キャッシュフロー計算書もあったほうがいい。作成した家庭P/L・B/S・キャッシュフローを用いて「転職の経済合理性」を説明していく。

転職を考える場合、どうしても直近1年の年収の振れ幅を考えてしまいがちだ。そのため、「今より給料が下がるのはダメ」という理由で家族から反対されることも多い。

確かに、大企業からの転身であれば、年収は下がってしまうケースのほうがまだ多いだろう。ただ、近年はスタートアップの給料水準は急上昇しているため、大企業より水準が高くなることもある。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT