「日本人であること」が武器になる仕事とは? 海外で働くために考えるべきこと

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いただいた文章の中でもうひとつ、気になる点があります。「日本企業に3年程度いたものの、ハードスキルが身に付かなかった」とありますが、ご自身が受け身ではなく、積極性を持って「これを学ぶんだ」という姿勢がなければ、スキルを身に付けるのは難しいです。

受け身ではなく積極性を持って学ぶ

そもそも会社に所属するだけでは、その会社にとっての常識は身に付きますが、応用の効くようなスキルが身に付くかどうかはわかりません。社会人たるもの、そういったスキルが仕事を通じて身に付かないのであれば、社外で身に付ける(スクールに通うなど)という積極性が求められます。いわゆる「仕事ができる人」は、そうやって努力をしています。

Best Matchさんが現地の大学院で何を身に付けてきたのか、最初の仕事として翻訳に従事した理由、そしてその後、広報として何を学んできたのかはわかりかねますが、6年の中で感じてきた問題意識から、チャンスを見いだすという視点も大切です。

経験を生かすということでは、オーストラリアの企業やサラリーマンはどういった勉強をしていて、現地ではどういった社会人向けの教育サービスが提供されているのかを、振り返ってみてください。片方の国にあり他方にないものに、何らかのニーズがあるかもしれません。

Best Matchさんは海外でやっていこうという気概を持たれている頼もしい方なのだと思います。後はその勢いをしかるべき方向に持っていくための、「気づく力」を養うといいかもしれません。焦らず、進むべき方向性を見つけるようにしてください。

 

※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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