妊娠報告、女性たちはこんなに悩んでいる! つわりと流産リスクの狭間で大揺れ

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・私は、同じ課にすでに2人妊婦がいて、しかも忙しい部署で人手不足だったため、どうしようかかなり迷いました。結局、つわりがけっこうきつく、これまでどおりに仕事をするのがつらくなったので、妊娠2カ月になる頃に直属の上司に相談し、同じチームの同僚6人くらいには公にしていました。
・残業・海外出張がかなり多い職場だったので、配慮してもらえてありがたかったです。課の皆には言わなかったのですが、チームのほかの人が残っている中、見た目が全然変わらない時期に、理由もなく早く帰っているように見えたことで、信頼感を損ねていた気がしたので、早めにみんなに言っていたらよかったなと思いました。

職場にプラスの影響があったという声も。

・私は妊娠が判明してすぐ上司に話して、部内で共有してもらいました。これは出張などの負担を軽減してもらうためで、実際、上司陣は子持ち男性も多かったゆえ理解も深く、本当に多くの配慮に助けられました。
一方、同僚には安定期まで黙っておこうかな、とも思ったのですが、私が産休に入るまで半年間、部署の皆がともに妊婦の苦労や喜びを味わってくれたことで、理解が進みました。おかげで子どもがスタッフからかわいがられ、復帰後、働きやすかったですし、スタッフの妊婦さんやママへの理解が進むことは部署にとってもプラスだったように、感じます。

一方、こんな職場も……。

・私は心拍確認直後に部署の人事担当に伝えました。驚いたのはその後で、なんとほぼ同じくらいの予定日の同僚がほかに数人いるとのこと。上としては、今後、部署の人員補充をどうしていくか困っているので、その手立てが決まるまでは、皆の混乱を招くおそれがあるので周りには黙っていてほしいというようなことを、はっきりとではありませんが言われました。
・幸いつわりはほとんどなかったので、言われたとおり周囲には黙って過ごしていたのですが、安定期に入った後、カミングアウトしたら、なんとみんな知っている!!酒席で偉い人が「一気に妊婦が出て人繰りに困った」とウッカリ言っちゃたそうです。自分の口から、納得するやり方で皆に伝えたかったのにすごく残念でした。結婚した女性がたくさんいる職場なので、こういうときの人繰りの対策も、組織としてあらかじめ考えておくべきなのでは……と感じました。

 

こんなに、働く妊婦たちは悩んで迷って職場に妊娠を伝えています。結果的には適度な配慮を受けられるケースが多いものの、もう少し妊娠を伝えやすい環境になるといいのになという気もします。

今回はあえてあまり触れなかったものの、なぜこんなに妊娠を伝えるタイミングを悩むのか、その最大の理由は流産のリスクがあるからです。次回は流産についての議論、経験談をお送りします。

※次回は6月1日(月)公開予定です。
 

東大ママ門 東大卒ママの同窓組織

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とうだいままもん / Todai mamamon

団体概要:2011年のホームカミングデーをきっかけに発足した東大卒業生の同窓組織。Facebookグループには0歳~小中学生の子を持つ母親を中心に、20~50代の東大卒業生560人が登録。「子育て中だが、会社内にはまだロールモデルが少ない」などの悩みを、同じ大学出身という共通基盤の下にFacebookのグループページ(非公開)で共有したり、オフ会、勉強会などで情報交換している。立ち上げの経緯はこちら(リンク)。

立ち上げ人:中野円佳。2007年、東京大学教育学部卒。『「育休世代」のジレンマ』(光文社新書)著者。同著では制度が整ってからも総合職女性が活躍しづらい社会構造を指摘。高学歴女性の抱えるジレンマについて触れている。

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