離婚後も居座る「山師の夫」は、すぐ追い出せ 同居継続は娘にも悪影響を与える

✎ 1〜 ✎ 108 ✎ 109 ✎ 110 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

【パンプキンからのコメント】

まつこ様、ご相談文を勝手に大幅に要約させていただきましたが、あなたの子どもへの愛情の掛け方や育児法に、私もまったく共感しています。それに、山師のような考え方で生き、自分が高卒だからという理由でご長男の大学進学に協力しない元夫に愛想をつかしたのも、よく理解できます。

ただ気になったことが1点あります。離婚した夫のことを、元夫とは言わず、夫と呼んでいますね。たかが呼び方ですが、戸籍上は離婚したけれど、あなたの気持ちの中ではまだ彼は「夫」なのではないでしょうか。家事をすすんでこなし、娘の相手をしてくれている元夫に、いないよりはいたほうがマシだと思う部分を捨てきれずにいませんか。あなたがそうだとは申しませんが、一般的にいって“別れ際”の優柔不断さが、男性をつけ上がらせるものです。

新しい生活を始めようとすれば、思い切ってあきらめなければならないことが必ずあります。むしろあきらめねばならないことのほうが多いくらいです。多くの迷える人たちは、あれも欲しいがこれも捨てたくないと欲張るから、判断が遅れるのです。

「両親がそろってこそ幸せ家庭」は幻想

小学校5年生といえば、両親が慈しみ合っているか、いがみあって同居しているかを、敏感に感じ取れる年頃です。「小学校を卒業するまでは、(父親と同居している)環境は変えないほうがいい」というあなたの判断には共感できません。

両親がそろってさえいれば、2人が尊敬し合い労わりあっていなくとも、さらにはいがみ合っていようとも子どもにとっては幸福な家庭だとあなたが本気でお考えでしたら、子どもさんにとっては二重の不幸です。

松山氏は、離婚したから、他人であるあなたとは話し合う必要がないと言っています。そんな人格的に欠陥のある父親に振り回されている母親が、幸せであるとお嬢様が感じているはずはなく、またそんな父親の勝手でスポイルされているお嬢様も、決していい環境にあるとは言えません。

今のあなたが守ろうとしている「いい環境」は、全然、いい環境ではありません。それに何よりもあなたが幸せでないと、お嬢様は幸せにはなれません。

私の知人にも山師がいます。山村さん(仮名)といいますが、なんと不思議なことに、インドネシアだったかマレーシアだったかの大統領と山村さんが、ツーショットで握手している写真を持ち歩いて商談相手を信用させ、絵を扱うマルチ商法をやっていました。

山村氏は、エレベーターとサウナ付きの4階建ての豪邸を建てて住んだかと思えば、あるときは、その近くの1DKのアパートに、妻子5人で引っ越しています。プライドがあれば、その豪邸から離れた地のアパートへ行くと思うのですが、汗水流して働かずして捲土重来を期し、その豪邸が見える場所で暮らしていました。価値観が何かと全体的にずれていて、他人の話に耳を貸さない人でした。

次ページ完治が難しい“山師”という病
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事