山村氏は山師ですから仕方がないとしても、彼に付き従う妻子の気がしれませんでした。悪いときは悪くとも、いいときはいいから従ったのでしょうか。私が知っているだけで彼らには6~7回の引っ越しがありました。
今、彼らはアパートにいます。アパートに住むことがまずいのではなくて、景気がよいときに山師から抜け出す職業を考えず、分不相応に見えを張った家に繰り返し住んだことです。そんな父親と父親に黙って付き従った母親のもとで育った子どもたちは、やはり根なし草のように育ちました。彼らの長男は父親の秘書ということで、定職につきません。2人の娘も堅実な職業に就いていません。自分を磨き、誠実にコツコツと仕事をすることなど、この家族には、バカ正直な人間がすることのようです。
同情は、元夫の再起を遅らせるだけ
まつこ様、あなたは今、もっと毅然とした態度を取らなければいけません。まず彼は夫ではありません。元夫です。彼はお嬢様が小学校を卒業するころに、引っ越し費用を作っているでしょうか。このままでは準備や努力をしないで、アニメ三昧です。お嬢様に付き合ってアニメ三昧なのではありません。自分自身がアニメに逃げているのです。家族で唯一自分を責めないお嬢様の部屋が、彼の安住の場なのです。
これまでも職を転々としてきた人が、40才を過ぎて職を得ようとすれば、相当の覚悟と努力をもって、今すぐにでも求職せねばならないはずです。私の友人は、元夫から「おカネができたら出て行く」と言われ続けて30年。今も働かず出て行かず、友人は泣いています。裁判所で出て行くように調停されても、子どもの前で強制行動に出ることはできないし、話し合いで一歩でも前に進めようにも、糠に釘でラチがあかないそうです。
子どものためということで、あなたは同居することを認めました。あなたが仕事に行っている間は、自分ひとりか子どもがいるだけで、彼には居心地がいい家です。外で自活する場合の苦労に比べれば、あなたからの抗議を(お話にならない)「他人だから」と拒否して居直ることなど、恥でも屁理屈でもありません。ずっとそれで通すでしょう。問題解決能力がなく向上心のない居候を、今、あなたは見込みのない理由を信じて養っているのです。お嬢様への影響が問題なのではなくて、そんな彼が、居直って出て行かないことがいちばんの問題なのですよ。
あなたは毅然とした態度と言葉で、同居継続は無理と主張するべきです。おカネがない云々は、あなたが心配することではありません。その気になれば、彼の親族宅への居候や住み込みなど、なんでもあります。
あなたの親兄弟にしょっちゅう出入りしてもらうか、しばらく同居してもらって、彼の居心地を悪くするのもひとつの方法です。アパートを借りる最小限のおカネを用立ててでも、彼に出て行ってほしいあなたの意思が本気であることを示すのも、ひとつの手です。繰り返しになりますが、今の環境は、お嬢様にとっても、決していい環境ではありません。
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