悪気のない「残念な夫」が、いちばん危険 「イクメン自称」が妻の怒りに火をつける

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産後危機のリアルを描いたドラマ「残念な夫。」(フジテレビ)。いったい何が夫婦仲に危機をもたらすのか?
 結婚以来、円満だった夫婦関係が、子どもの誕生を機に急激に悪化してしまう――。「産後離婚の危機」と呼ばれる現象をテーマとしたドラマ「残念な夫。」が話題になっています(フジテレビ系水曜22時、1月14日~)。
 出産後、妻・知里(倉科カナ)の自分への態度がすっかり変わってしまったことに戸惑う夫・陽一(玉木宏)。なんとか関係を改善しようと奮闘しますが、溝はどんどん深まっていき……。
 前回記事に続き、このドラマの意図をプロデューサーの小原一隆氏に聞きます。
※前編記事「なぜ日本では『産後離婚』が多いのか?」はこちら

「リアルすぎていたたまれない」の声

――すでに数回放映されていますが、ドラマの視聴者からは、どんな声が届いていますか?

もともと女性目線で作っているドラマなので、やはり圧倒的に女性からの反響が大きかったです。「共感した」という声が非常に多かったですね。

一方、男性からは「夫婦で一緒には見られない」という声が多くありました。奥さんと見ていると、いたたまれなくなっちゃうみたいです(笑)。

先日、子育て中の視聴者の方たちをお招きして、子連れ参加も可能な完成披露試写会をやったのです。最初は子どもが泣いたりしたときに抱っこして会場を出るのはお母さんが多かったのですが、後半は圧倒的に、お父さんがやっていました。

このドラマを見て、育児をする妻の負担を理解したというのもあるでしょうし、あとは単に「その場にいるのがつらくなった」というのもあるかもしれません(笑)。

――なるほど、男性には耳が痛い話なのでしょうね…。でもだからこそ、このドラマはぜひ男性にも見てほしいのですが!

そうですね、産後の妻と一緒に見るのは夫にはちょっとつらいかもしれませんが、ひとりで見て勉強しておけば、夫婦仲を改善したり悪化を防いだりするのに、絶対に役立つと思います。

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