悪気のない「残念な夫」が、いちばん危険 「イクメン自称」が妻の怒りに火をつける

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――なるほど!その定義は非常に納得がいきます。だから自称「イクメン」は警戒されるのですね…

そうなんですよ。だから、あんまり自分で「イクメン」って言わないほうがいい。自分でそれを言うと、相手の期待値を上げてしまうだけなので、「残念な夫」と言っておくほうがいいです(笑)。

結婚の前から、ハードルを下げておくのがいいですね。最初から「できないふう」を装っておくのです。が、それがバレたときは最悪なので、注意が必要ですけれど……。少なくとも、変な約束はしないほうがいい。

世間の奥様方にも、「旦那さんに期待しないであげてください」と申し上げたいです、なんてことを言っていると、皆様からおしかりを受けるんですけれど(笑)。

事前に知っておけば、助けになる

――ほかにも、これから子どもを持つ夫婦に伝えておきたいことはありますか?

子どもが生まれれば、どうしても夫婦の関係性は変わりますよね。子ども中心の生活になるので。でもそのとき、こういう産後離婚の危機について「ああ、こんなふうになるのか」と事前に知っていれば、危機を回避できるところはあると思います。

――みんな、このドラマを見ておくといいですね。

そう思います。やっぱり、知っていると違いますから。

仕事でも同じですが、「あぁ、これは後で問題になるかも」と事前に予測ができていれば、いざ問題になっても「やっぱりな」と思って対処しやすいですが、何も心構えがないまま大きな問題が起こると、対処のしようがなかったりするじゃないですか。

だから、これから結婚されたり、お子さんを持ったりする方たちは、ぜひこのドラマを見ておいていただくのがいいと思います。事前に知識があれば、違いますから。ひいては、このドラマの影響で、産後の離婚率が低下してくれることを祈ります。

大塚 玲子 ノンフィクションライター

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おおつか れいこ / Reiko Otsuka

主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者)」。著書は当連載「おとなたちには、わからない。」を元にまとめた『ルポ 定形外家族』(SB新書)のほか、『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』(教育開発研究所)『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版)『オトナ婚です、わたしたち』(太郎次郎社エディタス)『PTAをけっこうラクにたのしくする本』(同)など。テレビ、ラジオ出演、講演多数。HP

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