マスクについては、①絶対に感染させたくない他者に接するときはサージカルマスクを外さない、②自分が感染することを防ぐには、人混みの中に行くときはマスクを着用する(重症化リスクのない人はサージカルマスクのみ、リスクのある人はダブルマスク法で)、の2つを心がけよう。
「人混み」の中に満員電車が含まれるかは「難しい問題」と谷口医師は言う。車内でしゃべっている人がいなければ、混雑している飲食店などに比べれば感染リスクは低いからだ。
しかし、満員電車の中で、もしも自分が感染していると気づいていない人が咳やくしゃみをすれば、それだけで感染リスクは上昇する。
重症化リスクのある人は対策を
重症化リスクがある人は以下の4つを徹底することが引き続き求められるそうだ。
①自宅でできる検査キットを常備しておく(参考記事:開業医が抱く危機「コロナ5類で診る医師は減る)
②症状が出れば、検査キットの結果にかかわらず、かかりつけ医にオンライン診療も含めて相談する
③ワクチンを受けるべきか、かかりつけ医と相談する
④飲食店や人混みには注意する
一方、新型コロナでは後遺症が残る場合もある。谷口医師が診察を重ねるなかで、後遺症を残しやすい人と考えているのは、以下の人たちだ。
①40~50代の女性
②リウマチやシェーグレン症候群など、膠原病、自己免疫疾患などにかかっている人
③過去に精神科の受診歴がある人
「このような人たちには、重症化リスクがある人と同じ対応を取るよう助言しています」と谷口医師は話した。
重症化リスクのない人にとっては気にする必要のなくなった新型コロナ。とはいえ、私たちの周りには、見ただけではわからなくても、抗がん剤の服用中だったり、持病を抱えて重症化リスクがあったりする人もいる。これからまた第9波が来る(来ている?)ような話もあるが、そうした人たちの存在をつねに頭に置き、感染させないように気をつけたい。
谷口医院院長
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら