例えば、「今日は眠いから歯を磨きたくない」と思ったとします。
簡単かつラクな道は、そのまま寝ること。難しい道は、頑張って歯を磨くこと。
父の言葉を信じて難しい道を選んで歯を磨けばスッキリするし、いい気分になります。「よく頑張った」と自分の行動を褒めたくなります。
スタンフォード合格後に妊娠発覚
大きな決断の時にも使えます。
例えば、私がスタンフォードの博士課程に留学する時のことです。入学試験に合格した後に、次男を妊娠していることがわかったのです。
普通なら留学はやめようと思うと思います。でも、その時も父の言葉が浮かんできました。「難しい道を選びなさい」と。
そう考えると、「妊娠していても、やれないことはないか……」という気持ちになったのです。だからこそ大変、とわかりつつも、挑戦することになったのです。1989年に留学して、1994年に博士号を取得しました。その間に、長男を育て、次男を生み育てました。
それをやり遂げた時の満足感は最高でした。
この経験は自分に大きな自信を与えてくれました。難しい道を選んで、本当に良かったと思いました。もしあの時、留学を諦めていたら、きっと次男を見るたびに「妊娠さえしなかったら私は留学できたのに」と思ってしまったかもしれません。それは絶対に嫌です。人のせいにしたくないのです。
どうしてもやりたいことがあれば、それが楽しそうで自分を高められるものであれば、厳しくても挑戦すべきだと思います。
人生は選択の連続です。賢い選択をすれば、人生は明るく、満たされます。
反対に悪い選択をし続けると、人生は乏しく、暗いものになります。それを選択するのは自分です。迷ったら難しい道を選びましょう。きっとそのほうが人生が有意義になるはずです。
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