広瀬すず「中途半端でやめたくない」でやってきた 街中華のラーメンも我慢して役作りに挑んだ

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芸歴10年を迎えた広瀬すずさん。これまでを振り返って語ることとは?(写真:梅谷秀司)
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14歳でデビューして、芸歴10年目を迎え「国民的女優」と評されるまでになった、広瀬すずさん。

筆者は彼女が『幽かな彼女』(関西テレビ)でドラマデビューした15歳の頃に取材をしている。今年6月19日で24歳。当然だがすっかり大人になり、コメントも洗練されつつ気さくな性格を失っていない彼女の成長に、笑みがとまらなかった。

15歳当時の記事を見せると、「うわ~っ、すごく若い!」と目を丸くしながら、インタビューが始まった。モデルから女優へと転身し、映画『いのちの停車場』(2021年公開)で共演した名女優、吉永小百合さんから「いま最も気になる女優」と言わしめた彼女はいま、どんな思いで仕事に取り組んでいるのかから話を聞いた。

『情熱大陸』での発言の意図は…

――以前『情熱大陸』(MBS 毎日放送)に出演した際、「仕事を何度もやめようと思った」と語っていたのが印象的でした。やめずに留まることができている理由を教えていただけますか。

やめたいと思うきっかけはいつも、「普通の生活が送りたいな」という願望に心が浸潤されてしまうからなんです。“広瀬すず”でい続けることに、疲れてしまうときがあります。特に演じる役が重いと、いいお芝居ができるなどやりがいを得られていたのなら楽しさにつながるのかもしれませんが、自分ではお芝居がよかったのか悪かったのか、客観的な判断ができないんです。それは今も同じで、「楽しい」と感じるよりも役を掘り下げる時間のほうが長いので、考えても答えが見つからなくて。

でも、ここまで長く続けられたものがいまのお仕事以外には何もないんです。バスケットボールをしていましたけど(小学2年生から始め、小学6年生のときにはチームの司令塔に。東海高等学校総合体育大会で4位に輝く)、やけになっていたのか自分の誕生日に勢いで、「やめます!」と言って退部してしまったんです。

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