勉強に戦略が必要なのは「努力をしない」ため 目標までの近道を知るにはまず「地図」が必要

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一方で勉強ができる秀才タイプの人は、必要な勉強にちゃんとフォーカスし、ムダな時間を極力省いているので、しっかりと成果を出すことができています。

そこで、重要になってくるのが、戦略です。

戦略の「略」という字には「近道」という意味があります。つまり、戦略とはその名の通り、「目標に向かって近道をする」こと。

しっかりと戦略を立てることは、ゴールまでの最短距離を見つけておくことでもあります。

勉強を成功まで導くための「地図」

目標までの近道を知るには、まずは「地図」が必要になりますよね。

私の英語スクールでは英語習得の全体像を「登山」に見立てたマップにまとめています。

英語の勉強地図
(図版:『英語の勉強地図』本文より)

このマップに即して、「英語ができるようになる」ことが目標の場合、ゴールになる頂上がまず決まります。

次に、決めたゴールから逆算していきます。英語の場合は、山のふもとから順番に、「単語・文法の基礎知識」から始まり、「リーディング・リスニング」「スピーキング・ライティング」の順番で、山を登っていきます。

一般的には、日本人が「英語ができる」ようになるまでは、この「登山ルート」をたどることになります。多くの人を見てきた経験上、いきなり山頂に行けることはめったにありません。

考えてみれば、当たり前ですよね。

基礎知識のない人が、いきなり読んだり聞いたりはできないでしょう。「単語も文法も知らないけど何故か読める」ということはありえませんね。また、読んだり聞いたりできない人が、自分では正しく文を作り出して、話したり書いたりできるということもありません。立てない人は歩けないし、歩けない人は走れない、みたいなことです。

誤解のないように補足すると、これは「基礎を完璧に仕上げてからリーディング・リスニングに取り組み、それを完璧にしてからスピーキングに取りかかる」ということではありません。

実際には「スピーキングの練習を通した語彙習得」とか、「多読を通した文法理解」はありえます。これはあくまで、ターゲットとするスキルを習得する順番だと考えてください。

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