勉強に戦略が必要なのは「努力をしない」ため 目標までの近道を知るにはまず「地図」が必要

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たとえば、ネットでは「野球は、やっぱりバッティングよりも守備練習だ!」と言っている人もいる。YouTubeで自己流のバッティングの技術をものすごく熱心に解説している人もいる。すると、「やっぱりその方法を試した方が良いかな……」と心に迷いが生じます。

そこで重要になるのが、「コーチ」のような第三者の存在です。客観的にあなただけのことを見て「今はこれをすべきだよ」と言ってくれる人。コーチや先生の一番の役割はそれなのです。

一方で、「熱血コーチ」には、注意が必要です。熱血すぎて「やれることは全部やれ!」という感じだと、コーチをつける意味がありません。

コーチは、応援団ではありません。

これは、勉強にもまさに当てはまります。生徒をモチベートすることも確かに大切です。しかし、それは高いお金を払ってまで、専門家にお願いすることではない。ときどき部活にきて、差し入れなんかをくれて、励ましてくれるのはうれしいことだけれど、直接上達の役に立っているわけではありません。

ですので、教室や先生を選ぶときには「モチベーター」ではなく、きちんと知識のある「課題発見の専門家」を探しましょう。

先ほどから紹介している「地図をつくって、現在地を把握する」ということは、全体像を把握しているからこそできる技術です。できれば専門家にお願いするのが理想なのです。

ただ、ポイントを押さえれば、ある程度のところまでは、自分で戦略マップを作成できますので、ご安心ください。

勉強の最終目標を「ざっくり」決めるべき理由

自分の現在地を知った後、戦略を立てる前に考えるべきことがあります。

それは「最終目標」です。

「あなたは一体、なんのために勉強しようとしているのでしょうか」 

この答えを言葉にしておくのは、勉強の目標を立てる上での最も大切な第一歩です。

最終目標を決めるときのポイントは、あくまで「ざっくり」と決めておくことです。「いつまでにこのスキルを身につけたい」とか「収入に直結するような仕事をして、年収を○○万円上げたい」という目標では具体的すぎます。

そうではなくて、ここでは、「お金を稼いで幸せになりたい」くらいの粒度の目標でかまいません。

「1週間後までにあれをして、半年後までにこの試験に合格して……」と、初めから細かく目標を決めるタイプの人もいます。意味がないとまでは言いませんが、最初のうちから細かくゴールを設定しても、その通りにいくことはほとんどありません。

むしろ、細かい目標にとらわれすぎると、本当にほしいものを見失ってしまう危険性があります。

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