「髪、マネキン」自販機横に放棄の"トンデモ実態" 回収箱にごみを平気で入れる人が知らない回収の裏側

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ペットボトルの水平リサイクルが推進されつつある中、メーカーのみならず私たち消費者も多少の協力をすれば、化石由来原料(石油)の新規使用を限りなく少なくする循環型社会を構築することができるようになる。

小さく畳めば収集回数が減少し、ガソリン使用量も減る

私たち消費者にできることは、外出先でペットボトルの飲料を購入して飲む場合には、必ず飲み干して、小さく畳んでリサイクルボックスに入れることである。

家庭からの排出と同様に、外出先でもペットボトルを潰して排出すると、かさが小さくなり収集車やルートカーに載せられる量が増加し収集効率が上がる。それにつれ収集回数が減少していき、ガソリン使用量も減る。

また、ペットボトルを潰すという行為自体がキャップを外すことや飲料の飲み干しを前提とするため、ボトルtoボトル水平リサイクルの推進にもつながっていく。

一方でメーカー側は、ペットボトルを畳んで排出できるよう、畳めるペットボトルの開発を進めている。例えば、サントリーでは、「天然水」の2ℓのペットボトルを改良し、約1/6のサイズまで小さく畳めるようにして販売している。

(左)約1/6まで畳めるペットボトル。(右)畳んだ状態。簡単に畳める(筆者撮影)

このようなメーカー側の努力に加え、それを利用する消費者側の私たちがペットボトルのキャップやラベルを取って畳んで排出するというほんの少しの手間をかけることで、社会全体で協力してペットボトルの水平リサイクルを推進し、資源循環社会を構築していけるようになるだろう。

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藤井 誠一郎 立教大学コミュニティ福祉学部准教授

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ふじい せいいちろう / Seiichiro Fujii

1970年生まれ。同志社大学大学院総合政策科学研究科博士後期課程修了。博士(政策科学)。同志社大学総合政策科学研究科嘱託講師、大東文化大学法学部准教授などを経て現職。専門は地方自治、行政学、行政苦情救済。

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