分別でも「プラごみ」の多くは焼却されている現実 「プラマーク」意外にも注意して見たい"表示"

✎ 1〜 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 17 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
プラスチックのリサイクルはいったいどのように行われているのでしょうか(筆者撮影)
この記事の画像を見る(10枚)

生活のあらゆるところにプラスチックが利用され、私たちは便利で快適な日々を送ることができている。それに伴い排出量も増加。2022年4月にはプラスチック資源循環促進法(プラ新法)が施行され、プラスチックの収集やリサイクルが進んでいる。

プラスチックのリサイクルにはいくつかの方法があるが、圧倒的に多いのは、焼却時に生じる「熱エネルギー」を回収し、それを再利用することで「リサイクルした」とみなすサーマルリサイクルだ。

本稿では、プラスチックの基礎知識をはじめ、その過程に携わる業者の業務内容、今後のプラスチックのリサイクルの推進への展望をご紹介する。

実はプラスチックの種類はたくさんある

プラスチックは主に炭素と水素からなる高分子化合物で、原油を蒸留・精製してできるナフサを原料とし、そこからさまざまな種類が生成されている。

身の回りのプラスチック製品には、「プラ」と書かれた識別マークが表示されており、そのマークの周辺部分に「PE」「PP」「PVC」「PS」「PET」「ABS」といったように材質が表示されている場合もある(材質表示に法的義務はない)。

次ページ身の回りにあるプラスチック
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事