ほかにも、例えばGoogle Pixel Foldの場合、同シリーズで定評のある文字起こし対応のレコーダーを、半開きのまま使うことが可能。相手の話していることが、目の前の画面に表示される。相手が外国語を話しているような場合には、内容をつかみやすくなって便利だ。アプリの中には、半開きの状態を検知し、画面を上下に分割するものもある。ビデオ会議アプリやカメラなどが、こうした仕様を備えていることが多い。Google Pixel Foldのレコーダーもそうだ。このようなスタイルで使えるのは、折りたたみスマホの利点と言えるだろう。
2つのアプリを同時表示しやすい
開くとコンパクトなタブレット大のサイズになる横開きの折りたたみスマホは、2つ(以上)のアプリを同時に開いたときに、操作がしやすい。それもそのはず、一般的なスマホに近い、折りたたんだときのサイズのちょうど2倍になるからだ。1つの画面としてアプリを大きく表示するもよし、画面2つぶんとしてアプリを2つ並べるもよしと、使い方の幅が広いのは折りたたみスマホならではだ。
Google Pixel Foldは閉じたときの画面サイズが5.8インチなのに対し、開いたときには7.6インチまで広がる。Galaxy Z Fold4も、閉じたときは6.2インチなのに対し、開くと7.6インチになる。小型のタブレットとして人気の高いiPad miniは、ホームボタンのない第6世代が8.3インチ。ホームボタンを搭載していた第5世代までは、7.9インチだった。横折りの折りたたみスマホはそれより一回り小さいが、スマホ以上に広々と画面を使えるのは確かだ。
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2つのアプリを同時に使えると、さまざまな作業がしやすくなる。例えば、メールを見ながらスケジュールをカレンダーアプリに転記したり、スケジュールをチェックしながら空いている時間を返信したりといったことが可能になる。アプリを切り替えながらでも同じことはできるが、記憶に頼らなければならず、間違いも起こりやすい。こうした失敗を防ぎやすくなるのは、折りたたみスマホの利点だ。
また、同じブラウザーを2つ開き、情報を見比べることもできる。ネットショッピングの際に価格を比較するような場合に便利だ。アプリによってはドラッグ&ドロップにも対応しているため、画像などのファイルを移動するような使い方をするときにも、画面分割は役に立つ。変わった使い方として、筆者はPayPayとdポイントのように、決済アプリとポイントアプリを同時に立ち上げるようにしている。Galaxy Z Fold4の場合、あらかじめ2つのアプリのペアを作っておき、同時に開くことが可能。これを使い、ポイントと決済両方のバーコードをまとめて表示させている。
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