こうしたことから、海外の数多くの行動学の研究で「Should」(すべき)という言葉の「毒性」が指摘されています。
この「Should」は、相手に対してだけでなく、自分に対しても、多用するべきではないと考えられています。
❌「私は、もっと働くべき」
❌「私は、もっと美しくあるべき」……
「should」は「義務感」「恥の意識」「罪悪感」「不快感」などを過剰に刺激する言葉であり、「ポジティブな感情」には結びつきにくいからです。
「パワハラな言葉」が「パワフルな言葉」に変わってく
ですから、みなさんの頭の中にある「Should(すべき)」を別の言葉に置き換えていきましょう。
それが、「Could(できる)」もしくは「Want(したい)」です。
「Should」→「Could/Want」の置き換えで、「パワハラな言葉」が「パワフルな言葉」に変わっていきます。
『Academy of Management Journal』誌に掲載されたハーバード大学の研究によれば、「Should」ではなく「Could」を使うことで、より多くの潜在的な解決策、より優れた解決策が生まれるそうです。
「Could/Want」という言葉は、相手の意向を尋ね、解決の選択肢を広げる言葉です。
考えを押しつけるのではなく、丁寧に問いかけることで、不快感を与えず、相手が自分で考え、自発的に動くように仕向けるのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら