この疑問に対して、BASFグループの研究開発部門を統率するデトレフ・クラッツ氏は次のように答えた。
「わが社の戦略目標(の1つ)は、顧客により近いところで仕事をすることだ。われわれは今、BASFとの提携を望む中国の(大学や企業などの)研究機関のニーズをはっきり感じている」
製造拠点への投資も拡大
研究開発分野だけではない。BASFは中国の製造拠点への投資も拡大している。同社は2023年3月、広東省湛江市に建設中の化学品の統合生産拠点で、新たにアクリル酸の製造プラントを着工。BASFは同拠点に対して、2030年までに累計100億ユーロ(約1兆5738億円)を投じる計画だ。
現在、BASFは中国に30カ所余りの生産拠点を持ち、(研究開発拠点なども含めた)これまでの対中投資の総額は130億ユーロ(約2兆459億円)を超えた。その結果、同社の大中華地区の売上高は2017年の73億ユーロ(約1兆1489億円)から、2022年には116億ユーロ(約1兆8256億円)に増加している。
(財新記者:于達維)
※原文の配信は7月2日
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