慌ただしい生活でも鉢を置くだけで彩りがうまれ、癒しアイテムとして人気の高い観葉植物。100円ショップでも購入できる手軽さがある一方で、しばらくすると弱ってくることも多いのではないでしょうか。長く育てるほど枯れたときのショックも大きくなります。
観葉植物は本来、正しく「ケア」すれば人よりも長生きする「生きもの」です。お気入りの植物と、生涯をともにすることだって可能です。枯らすのはその生態を知らないだけ。植物をよみがえらせる園芸家、川原伸晃氏の初著書『プランツケア』の内容を一部抜粋、再構成してお届けします。
剪定は植物との対話
プランツケアの上級編は「美観のケア」です。
「観賞価値を高める」ことが目的ですが、美観を整えることは植物の健康にもつながります。
その代表となるのが「剪定(せんてい)」です。
剪定は「健康のための剪定」と「美観のための剪定」の2種に分かれますが、実は相互に関係し合います。健康のための剪定は結果的に美観を作り、美観のための剪定も結果的に健康に影響します。
植物の活き活きとした姿は、人間を含めた動物にとって、本能的に「美」を感じさせます。
自然界では、植物が健やかに成長したあとには実りが訪れます。それに気がつかない鈍感な動物は飢えてしまいます。実りに敏感であるために、健やかさが美へと脳内変換されるようになったのではないでしょうか。
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