慌ただしい生活でも鉢を置くだけで彩りがうまれ、癒しアイテムとして人気の高い観葉植物。100円ショップでも購入できる手軽さがある一方で、しばらくすると弱ってくることも多いのではないでしょうか。長く育てるほど枯れたときのショックも大きくなります。
観葉植物は本来、正しく「ケア」すれば人よりも長生きする「生きもの」です。お気入りの植物と、生涯をともにすることだって可能です。枯らすのはその生態を知らないだけ。植物をよみがえらせる園芸家、川原伸晃氏の初著書『プランツケア』の内容を一部抜粋、再構成してお届けします。
長寿の鍵をにぎるのは「肥沃」な土
「うちの観葉植物、最近、元気がないんです……」
「以前に枯らしてしまって……」
「観葉植物を育てるのは初めてで……」
僕は2005年に観葉植物専門店「REN」を開業して以来、さまざまな相談を受けてきました。その中で、非常に多くの方が「観葉植物の寿命は数年だろう」と誤解をしていることに気がつきました。
無理もありません。
街中の園芸店などで観葉植物を買い求めたとき、その多くはプラスチックの簡易的な鉢(以下、プラ鉢)に植わっています。実はこのようなプラ鉢に植えられた植物を、そのままの状態で、長期にわたって健康に育てることはほぼ不可能です。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら