35歳女性社長が変えた「突っ張り棒」の常識

平安伸銅工業は、新需要をどう開拓したのか

平安伸銅工業の本社事務所は大阪市西区江戸堀のテナントビル内にある(写真:平安伸銅工業)

今回は、現代日本の住宅事情にフィットして大いに売り上げを伸ばしている日用品メーカーを取り上げます。

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その製品とは、クローゼットの中などにある、おなじみの「突っ張り棒」です。この製品、隠れた場所にあることが多いのですが、それをファッショナブルに変身させて、目に見えるところで勝負。インテリアにこだわりを持つ消費者たちの間で人気となっています。

その仕掛け人が、平安伸銅工業の竹内香予子社長。生活情報誌(『ESSE』)、女性週刊誌(『女性自身』)などで紹介されて話題になり、TV番組(NHK「ルソンの壺」、日本TV系「スッキリ」)でも放送されて、その突っ張り棒へのこだわりぶりが好評でした。

おしゃれなネーミングと古めかしい社名

代表的商品の名前は「LABRICO(ラブリコ)」とおしゃれなネーミングですが、製造元の会社名は「平安伸銅工業」といささか古めかしい名前のままです。

この新旧の名前のギャップが興味深く、また30代前半で社長になって業績を回復させたらしい、との話も聞こえてきます。さらに調べてみると、実はこの竹内社長、元新聞記者で、それも筆者がかつて在籍していた新聞社グループにお勤めだったようです。興味津々で取材を申し込むとご快諾いただき、早速、本社のある大阪市西区江戸堀のビルにお邪魔しました。

普通のテナントビルなのですが、本社事務所のある4階のエレベーターが開くと、そこは異空間。まるでモダンなインテリアショップのショールームのようです。そこへ、たったいま岐阜の出張から帰ってきたばかり、という竹内社長が笑顔とともに現れました。まずは、入社の経緯と現在までの歩みをお聞きしました。

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