会ってみるとすぐに意気投合、早速入社してもらいました。議論を重ね、竹内社長のイメージがデザイナーの手で商品として形になります。あとは、老舗の技術家集団が熟練の腕で製品化。2016年8月、新商品「ラブリコ」が誕生します。竹内社長の夢が現実となったのです。
この商品、突っ張り棒といっても棒はありません。上下のキャップが、すなわち「ラブリコ」です(1セット・アジャスター付きで税別1480円)。ホームセンターなどで売っている2×4材を望みの長さに切ってもらい、その上下に、この2つのキャップを嵌めます。
上キャップにはジャッキがついていて、それを回すだけで2×4材がしっかりと固定できる仕組みです。竹内社長が望んだ、女性でもできるDIY製品なのです。
年間15万個を売り上げる看板商品に
ようやく形になりましたが、発売当初、一部の取引先からは「日本にDIYは根付かない。完成品でないと売れない」と厳しい意見もありました。しかし、色もこだわりの3色(オフホワイト、ブロンズ、ヴィンテージグリーン)をそろえ、雑貨感覚で選ぶ楽しさを演出。インスタグラムやフェイスブックも活用して、組み立てが簡単なこともアピールしました。そうした努力が実って徐々に売り上げが増加。今では、年間15万個を売り上げ、同社の看板商品となるまでに成長しました。
この成功に力を得て、2017年4月に発表したのが「DRAW A LINE(ドローアライン)」です。「LABLICO(ラブリコ)」が開拓したDIY市場へのさらなる横展開を目指しました。
クリエイティブユニット「TENT」とのコラボレーションブランドで、突っ張り棒が、よりシャープな一本の線として表現されています。
そしてこの商品に合わせて独自開発された照明などを組み合わせると、賃貸マンションの一室がデザイナーズマンションのモデルルームのように変身します(「ドローアライン」はサイズによりますが、突っ張り棒は税別3500円~。突っ張り棒と照明とテーブルのセットは、税別4万2000円程度)。
2018年春には、付帯グッズをさらに充実させ、より豊かなライフスタイルを提案していく予定です。こうした新商品にも牽引され、業績はここ3年右肩上がり。2017年の年商は22億円まで回復しました。
冒頭で書いたとおり、竹内社長はかつて新聞記者でした。その経験はどう生きているのか、尋ねてみました。
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