観葉植物の「枝切り」ためらう人の大いなる誤解 伸びっぱなしは悪影響、ちゃんと切れば新芽は出る

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剪定とは葉や枝の一部を切り落として樹形を整えることです。

わさわさと葉が繁っているときは、不要な葉や枝を根から切り落とし、枝葉全体の量を適正に減らしましょう。特に株元や枝元には不要な枝葉が集中しやすいです。枝葉が密集し折り重なった状態では新芽の成長にも悪影響を及ぼします。

(イラスト:山田聖貴、澤ひかり)

剪定について、よく「枝を切るのは植物がかわいそう」と感じる方がいますが、ご安心ください。植物にとっての剪定は人間にとっての「散髪」です。定期的に美容院に行くように、年に1、2回程度の剪定は欠かせません。人間も髪の毛をすいて量を減らすことで扱いやすくなり、頭皮の蒸れが改善します。元気に伸びた枝を切るのは抵抗感があるかもしれませんが、伸びっ放しはむしろ悪影響を及ぼします。植物の健康と美観を保つためには必要不可欠なケアです。風通しを良くするイメージで思い切って切り落としましょう。

植物がひとまわり大きく成長したら、剪定で枝を切り揃そろえ、適当なサイズを維持することが基本です。適切にハサミを入れると、それに応じて植物も美しく成長してくれます。
剪定後は光と風が植物の内側や下にも通り抜けできるようになるので、満遍なく光合成ができるようになり、空気の滞留も解消され健康状態が改善します。また病害虫の予防にもなります。

「切ったらそこで成長が止まってしまう?」

剪定について最も多い誤解は、「枝を切ったらそこで終わってしまう」というものです。しかしご心配には及びません。植物さえ健康であれば、剪定した枝先からは必ず新芽が出ます。品種によってすぐ出るものと出にくいものはありますが、成長期になれば確実に萌芽します。そうでない場合は健康状態を疑ってください。

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