中国の自動車系「空飛ぶクルマ」の開発に弾み 吉利傘下の沃飛長空、投資ファンドの資金獲得

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空飛ぶクルマへの参入に関して、吉利は中国の自動車業界で最も早く布石を打った1社だ。

空飛ぶ車
上から見た「AE200」は独特の形状をしている(沃飛長空のウェブサイトより)

同社は2017年、エンジン駆動式の空飛ぶクルマを開発していたアメリカ企業を買収したが、事業化には至らなかった。

テスト飛行にすでに成功

その後、吉利はこのプロジェクトを土台にして2020年に沃飛長空を設立。電気駆動式の空飛ぶクルマの開発に乗り出した。

本記事は「財新」の提供記事です

AE200は5~6人乗りで、2023年1月に初のテスト飛行に成功した。空飛ぶクルマの商用運航を実現するには、航空安全当局から機体の安全性を公的に証明する耐空証明を取得することが前提になる。目下その準備を進めており、2025~2026年の取得を目指している。

なお、沃飛長空は自社開発のAE200に加えて、ドイツの同業のボロコプターとも合弁会社を設立。同社製の空飛ぶクルマを中国市場に導入することも計画している。

(財新記者:方祖望)
※原文の配信は6月30日

財新 Biz&Tech

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