堀江貴文「生成AIで知的労働者は一気に職を失う」 高額報酬のコンサルは存在価値がほぼなくなる

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そのような資料性で勝負してきた職種から順にAIに染められていく。銀行員も、エンジニアも、あるいはパラリーガル(法律事務員)も精度が命の仕事だ。そしてどんな人間もAIの精度は超えられない。

さきごろ、マイクロソフトが「Microsoft 365 Copilot」という新サービスを発表した。これによって、Microsoft 365の全ソフトにGPTが組み合わさり、ChatGPTのようなチャット形式でAIに指示できるようになる。Wordも、Excelも、PowerPointも、Outlookも、これまで私たちがやってきた実務の大半をAIが担うことになるわけだ。

この「Microsoft 365 Copilot」は2023年中にもリリースされる。ご存じのとおり、Microsoft 365は日本の多くの企業が導入しているオフィスアプリだ。私たちの働き方は根本から変わっていく。

「Microsoft 365 Copilot」以外にも業務の効率化をはかる、つまりこれまでのホワイトカラーの仕事をAI化するサービスが続々と出てくる。AIを駆使できる企業が生き残っていくのだ。そしてAIを拒めば淘汰される。シビアだがそれが現実だ。油断していると、あなたもリストラ対象者にリストアップされてしまう。しかもその選別はあなたの上司ではなく、生成AIが担当するかもしれない。

「クリエイター」の定義

生成AI(人工知能)の進化は、ホワイトカラーのみならず、クリエイターの仕事にも踏み込んでいく。例えば今後、生成AIのつくったアート写真が、プロ写真家のそれを凌駕するようにもなる。いや、すでに実際そういうことが起きた。

国際的な権威のある写真コンテスト「ソニー・ワールド・フォトグラフィー・アワード」。その2023年の入選作品の1つに架空のAI画像が選ばれたのだ。写真コンテストとしてAIの関与をどこまで認めるのかをめぐり、ひと騒動となった。結局、出品したドイツ人芸術家は受賞を辞退。「写真の腕やノウハウを持たなくても写真のように見える画像を制作できる」と皮肉たっぷりにコメントを残した。

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