ですからこのA4記憶シートを何枚も作るうちに、抽象化する力が自ずと磨かれます。
「具体」と「抽象」を行き来する
結果、物事の本質が一瞬で掴めるようになるため、素早く答えたり、効率よくアウトプットをしたりできるようになります。
つまり「A4・1枚記憶法」を日常的に活用することで、「具体」と「抽象」という異なる階層の行き来をスムーズにできるようになるのです。
具体化……抽象的な言葉を具体的なものに象徴化(シンボル化)すること。
たとえば、「平和」という抽象的な言葉から「鳩」「人々の笑顔」「万国旗」「家族団らん」などのイメージに落とし込むことは、具体化になります。
抽象化……具体的な言葉が属するグループの枠を、広げていくこと。概念を広げていくこと。「分類図をさかのぼること」とも似ています。
たとえば「プードル」を「小型犬」→「イヌ科」→「哺乳類」→「生物」としていくのは、抽象化です。
「ランニング」を「運動」「足をつかうこと」「器具をつかわない」などと分解するのも、抽象化です。
抽象化がうまい人の代表格が、テレビ番組に出演している優秀なコメンテーターでしょう。
彼らはどんな質問にも的確な答えや意見を返すことができます。
それは、頭の中で瞬時に「質問を抽象化」し、概念の枠を広げ、聞かれていることの「本質」を掴み取っているからでしょう。
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