動かない社員が動き出す!トヨタ「紙1枚」の魔法 主体的に働けるようになるための3ステップ

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主体性を発揮して働けるようになる、「紙1枚」でできるフレームワークを紹介します(写真:saki/PIXTA)
新年度の開始から2カ月が過ぎました。年間目標の達成に向けて邁進する管理職層の人のなかには、「部下が主体的に動かない」「円滑なコミュニケーションができない」「人材育成がうまくいかない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
いったいどうすればいいでしょうか。マネジャーがやるべきことを「紙1枚」に集約した新著『あなたの「言語化」で部下が自ら動き出す 「紙1枚!」マネジメント』を刊行した浅田すぐるさんに問題解決のコツを聞きました。

主体性を発揮して働けるようになる「紙1枚」

部下が主体的に動かないと嘆く方に伝えたいことがあります。それは、そのためには「まずはほかならぬ自分自身が、能動的に、主体的に、当事者意識を発揮して働いていく」ことが必要、ということです。

それを体現できる手法について、これから紹介していきます。下図に示した「紙1枚」に、緑・青・赤の3色のペンを使って記入していけばOKです。

このシンプルな「紙1枚」は、私が提唱しているビジネススキル:「1枚」フレームワークを、今回の目的である「主体性を発揮して働けるようになる」を達成するためにカスタマイズしたものです。

「1枚」フレームワークは、トヨタの社員が日々作成している資料を独自に研究し、その本質のみを抽出して、資料作成に限らずほかの多くのビジネススキルに適用できるように体系化・手法化したものです。

思考整理やコミュニケーション、本書のテーマであるマネジメント等々。およそビジネス書が扱うテーマであれば、ほぼすべてに応用が可能です。

とりいそぎの実践にあたっては、トヨタの資料が、下図のように「1枚」の紙に、いくつかの「枠=フレーム」を用意し、各枠に「テーマ」を決めて埋めていくことで作成されていたという点のみ、知っておいてもらえれば大丈夫です。

次ページ「考え抜く」習慣が身につき、言語化能力なども磨かれる
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