「親と同じ道を歩むべき?」進路に悩む彼女の苦悩 いろいろと経験し選択肢を増やすことが大切だ

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進路に悩む高校生からの相談です(写真: USSIE /PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

私はいま海外の高校に通っている高校1年生です。将来の夢が決まりません。私は小さい頃から人と接することや、人の役に立つことが大好きで、将来もそれを生かせる職業につきたいと思っています。
私の母は臨床検査技師として働いていて、私も小さい頃から医療現場を見たりしていました。その影響からか、いつしか医者になりたい、と強く思うようになりました。もう高校1年生なので、大学も考え始める時期ですが、医者となれば、医学部にいかなければならないのでそのために勉強しなければいけないと思います。
ですが、いざ決めろと言われると医者になりたいと言えません。将来自分が医者になったら幸せに暮らせるのか。もし違うことがしたくなったら。違う職業が合ってるのではないか。と考えてしまいます。それは本当にやりたいことが見つかってないからでしょうか?
KM 高校生

高校1年生という年齢を考えると、将来やりたいことが見つかっていないのはごく普通です。

今やるべきことは、焦って今ある限られた情報や知識で選択肢を絞ることではありません。いろいろと経験し、リサーチし、考えて、選択肢を増やすこと。そして判断するための審美眼や判断力を磨くことです。

仮に将来の夢のようなものを持っていたとしても、多くのケースでは今までの生活の中で身近に接したり、または見たことのある中から、なんとなく考えているにすぎません。

高校生は社会での経験も限られている

高校生というと、まだまだ知らないことも多いですし、実際の社会での経験も非常に限られています。

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つまり社会や仕事という面での経験が圧倒的にないために、情報や知識もまだまだ不足している、という状態です。

そのような中で、将来の夢や、やりたい仕事を選ぼうとすれば、「自分が知っている」中から選ばざるをえず、はたしてそれが正解なのかがわからないまま前に進む、ということになります。

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