コミーの「40年史」は、とにかく面白い!

社史には、社風が表れる

神奈川県立川崎図書館社史室書架の様子

神奈川県立川崎図書館の社史室にある1万7000冊以上の社史で、もっともユニークな社史のひとつが、今回紹介する『コミーは物語をつくる会社です。』(2013年刊行)だと思います。昨年開催した当館のイベント「社史フェア2014」では、前回、取り上げたアクセンチュアの『KISEKI』と同様、多くの方が興味深そうに、ご覧になっていました。

ある日、本の受け入れを担当するスタッフが「高田さん、社史に帯がついているんだけれど、帯は必要ですか」と聞きに来ました。「帯のついている社史なんて、珍しいから挟んでおいて」と答えたのが、この社史との出会いです。

その後、データの入力等が終わって「帯の付いていた社史って、この本だっけ」と『コミーは物語をつくる会社です。』をめくりはじめて、会社の事業内容を知るよりも早く「こんなユニークな社史、あるんだ」と、楽しくなってしまいました。

いったい、何が面白いのかというと・・・・?

引き込まれるテーマごとの物語

最初に目についたのは「おもしろ話」と名付けている後半の部分。著名人と一緒に写真に撮る「はったり写真づくりの物語」、大きな広告を出したらどんな反響があるのかを載せた「日経新聞全面広告物語」、会社の電話番号をどうやって決めたかを述べた「語呂合わせ物語」、給湯室の効率化を書いた「給湯室長物語」と続きます。

「語呂合わせ物語」では、語呂合わせを用いた電話番号をどう決めたかの経緯に12ページを割いています。一般的な社史では、仮に記載されたとしても欄外のコラムで短く触れて終わりでしょう。

次ページ給湯室長物語で書かれていることとは?
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