これまで、コミーでは、こうした物語を数ページの小冊子にして配布していました。物語はコミーのホームページに掲載されているものもあります。『コミーは物語をつくる会社です。』は、これらの物語をまとめて再編集したものです。
冒頭の「はじめに」で小宮山氏は、松下幸之助が「うちは人をつくっている会社です」と答えたエピソードなどを紹介し、それならコミーは「物語をつくっている会社です」と答えたい、と述べています。
巻末には「コミー用語集」が付いていて「物語」の意味・定義は「問題発見」、「可能性の追究」から「結果出し」までの実例集と説明されています。
なぜ社史に帯を付けたのか
小宮山氏とスタッフの方には、当館の「社史ができるまで」講演会でもお話をしていただきました。「なぜ、社史に帯が付いているのだろう」という最初の疑問に対して、帯に「おかげさまで、40周年。」と書いておけば、40周年が過ぎたあとでも帯を外して折々の機会に配布できるから、だそうです(納得)。
新入社員の方からは、入社前から物語を読んでいたので「あの物語に出てきた○○さんだ」と同僚に親しみを感じた、仕事の考え方がわかりやすかった、という経験談もうかがいました。
社史の見返し紙のページは、味わい深い文字を書かれる小宮山氏が署名をしやすい紙質のものを選んだそうです。本文の紙質の手触りや色合いにもこだわったそうで、社史フェア2014では、来場者から「こういう紙は、普通は使わないけれど、めずらしいですね」と声をかけられたりもしました。
社史室では「社史作成の参考にしたいのですが、何か面白い社史はありませんか」と、声をかけられることがあります。『コミーは物語をつくる会社です。』をご覧いただくと「こういうのは楽しいなあ。我が社でも、こんな社史を作ってみたい」と言われる方もいらっしゃいます。でも、40年にわたって積み重ねられた社風があってこそ、生まれた社史ではないかな、と思うこともあります。
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