勉強せず「バイトに合コン」彼が悩む大学行く意義 将来に向けてどう有意義な時間に変えるか

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それが幸せにつながりますし、生きる糧や生活のメリハリにもなったりします。

ですから、現時点においてYJさんがやるべきことは、できるだけ多くの経験をして、自分を理解し、自分なりの人生における正解を見つけようとすることです。

さまざまな分野の勉強をする、いろんなバイトをしてみる、セミナーやインターンに積極的に参加してみる、ボランティアや地域活動に参加してみるなど、自分の視野と知見を最大限ストレッチできるような環境に日々自分自身をおいてみることです。

そういったリアルな体験を通じてのみ、将来につながる土壌形成ができるというものです。そしてこれらの活動を通じて、自分が将来やりたいことや進みたい分野をできる限り絞り込み、そもそも論としてどういった生き方をしたいのか、を考えることが大切です。

大学生生活においては、自由であることが楽しみなどのプラスに働く場面が多いかと思いますが、社会人になると「自由であるがゆえの責任」が多く問われますから、苦しみなどのマイナス面が際立ってきます。

どんな生き方をするかは自己責任

つまりは生き方次第で、自由であることが、自分と自分の人生にとってプラスにもマイナスにもなりうる、ということです。

まさにそこは自己責任です。

いろいろと経験し、学び、自分という今後を生きるうえでの最大の資本をよく知り、最大限活用する。言い換えると、自分が持てうる最大限の可能性を引き出すための自分探しを、積極的、そして前向きな行動を通じて真面目にやる、ということです。

それこそがYJさんが今やるべきことだと思います。そしてそういった行動のみが、将来を決定づけるのです。

社会人になってから「何をしよう」「どんな人生を送ろう」と悩んでいるようでは遅いのです。

厳しい言い方ですが、たとえば社会人になってから数年して「自分探し」と称して、海外に行っても何も変わらないケースもあります。

そういった自問自答は、時間がある程度ある学生の間に終わらせ、卒業と同時、むしろそれ以前から自分が目指す正解に向かって邁進したほうがよいでしょう。

誰も正解を教えてくれないし、むしろ正解を知らない。だからこそ自分自身で正解を探し、定義し、前に進む必要があるのです。

人生は行動しただけ、経験しただけ、悩んだだけどんどん深まります。自分なりの信念を持って生きることのみが、不確実なこの世の中をサバイブする唯一の手段です。

そのような考え方でYJさんが今ある自由をよい方向に転換させ、将来を生きるうえでの土壌作りに邁進されるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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