勉強せず「バイトに合コン」彼が悩む大学行く意義 将来に向けてどう有意義な時間に変えるか

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高校までは、なんだかんだいっても1日のうちになにをするかは、たいてい学校側から提供され、生徒側はそれに従う、というフォロワースタイルなわけで、何をするか、またはしないかを自分で選択できる機会は極めて限られています。

そのようなケースでは、何をするかを含め、やることや正解(と少なくとも思われるもの)を誰かが教えてくれます。反対に高校卒業以降は、自分なりの正解を自分で考え、定義する必要が出てきます。

そう考えると、大学に入ってから、または高校やその前の義務教育課程を終えて、時間の使い方や生き方を初めて決めた、というヒトが大半ということになります。

いずれにせよ、大学生活をどの程度厳しいものにするか、または反対に簡単なものにするかは、あくまでも個人次第、ということになります。言い換えると、初めて自分の人生を歩みだす第一歩がそこから始まる、ということです。

であるがゆえに、「やるべきことが見えない」という状況に陥るヒトもいます。

やるべきことが見えないという状況において、多くの場合、ヒトの行動は2つにわかれます。

「何もしない」か「とにかく道を探す」か

1つは「何もしない」。もう1つは「とにかく道を探すべく行動する」、です。

現時点におけるYJさんは前者です。何もしない、ということは明日も明後日も状況は変わらない、ということになります。

自分の生き方などを自分で考え、行動しなければいけない状況において、「何もしない」という選択をした場合、「結局何も変わらない」という結果も自分自身で受け入れる必要があります。

現在の世の中において、私たちを取り巻くさまざまな環境や状況はものすごいスピードで変化していますから、「何もしない」は現状維持ではなく、「後退」なのです。

結局のところ、大学生活において将来やりたいことを見つけられたか否かは、その後の人生に非常に大きな差をもたらします。

「何となく生きる」では生きられない世の中なのです。

かつて日本が経済成長を前提とし、そして実際に成長していた時代は、何となく周りと一緒のことをやっていれば、それなりの人生が待っていましたが、もはやそのような前提が成り立たなくなって早数十年です。

どんな人生を歩むにせよ、そういった不確実な世界において大切なことは、自分を理解し、自分にあった正解を、それがどんな形であれ追求できている、という状態を創り上げることです。

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